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空間デザイン #4

大工の手が紡ぐもの

棟上げが終わり、大工さんたち職人はこの家の顔になる格子の制作に入った。

部屋の中には、爽やかな木材の香りが吹き抜けている。

2階へと続く階段の窓からは、柔らかな外光が差し込む
棟梁。寡黙だがとてもオーラのある方だ。

足音にのこぎり、時には鉛筆で線を引く音さえも聞こえてくるような静かな環境でそれぞれの職人が黙々と作業続けている。

しかし、全体で作業する際には見ていて惚れ惚れするほどのチームワークを発揮する。

時には手のこを使い、絶妙な調整を施している
外観に使う格子は、部屋の中を占拠するほどの大きさ。
棟梁の息子さん。とても優しい青年だが作業中の表情は真剣そのもの。
天井には並行して進むプロジェクト 「アップサイクル」のオブジェ。これも棟梁の手作業で製作された。

その手の挙動すべてが心地よく、永遠に見ていたいほどの光景だ。

大工たちが大きな木材からこれらを紡ぐことで、この先何十年も生活していく基盤になっていく。