昭和初期から残る近代日本建築が生まれ変わるまで。
#2 如何にしてこの家を守っていくか
「玄関に虎がおったばい!!」
物件サイトで見たインパクト抜群のクラシックな邸宅。
完全にビビビっときた。
ほとんど即決でここをスタジオにすることに決定。
「最初は取り壊そうと思ったんだけど、見た瞬間に
“この建物は残さないといけない”と思ったんだよねえ。」
前オーナーの奥野さんは語ってくれた。
昭和12年に建築された「旧横尾邸」は
歴代のオーナーによって大切に守られてきた。
無駄を削ぎ落とした、伝統的な数寄屋造りで吉野杉や台湾から輸入した欅の大木を
随所に使用した質実剛健な佇まい。
細部に眼を配ると、大工たちの伸び伸びと遊び心を持った技が今でも煌びやかに輝いている。
580坪にもなる敷地には茶室や大きな蔵、念仏堂まで備えており
これまでたくさんの人々の生活に寄り添ってきた面影が残っている。
ここをフォトウェディングのスタジオとして生まれ変わらせるには
やらなければいけないことが沢山ある。
まずは広大な庭園を整備するところから始めた。
まだまだ続く…!!