アップサイクルプロジェクト
#2 – [対]になるオブジェ
建設現場で捨てられていく運命だった端材たち。
端材というにはあまりにももったいない。
なんとか救う方法を模索した時に出会ったのが「アップサイクル」だ。
デザイン案の一つに、”対(つい)”をテーマにしたオブジェがある。
家づくりに使用される木材は、一つの大きな塊から切り出される。
その片方は住まいの一部となるのに、残りの約半分の塊は捨てられてしまう。
そんな木材の新たな姿は新居のアイコンとなるリビングのオブジェだ。
波形を刻むようにカットされた板が何層にも重なり、独特の存在感を生んでいる。
一枚の板を波状にカットし、2つに分割する。
その2つをそのまま使用するのだ。一切の無駄がないようにデザインした。
この波状のデザインは、他のプロダクトにも共通するテーマとなってくる。