遺影写真をめぐるおはなし #2
前回のおはなしは、こちらから↓
ご自宅にお伺いして仏間に行くと、校長室みたいに顔写真がたくさん…!
現在、友人の実家は父方と母方両家の本家になってるそうで遺影写真があふれてる状態でした。
確かに圧迫感があったので、遺影を1つにまとめるという依頼を受けることにしました。
スタジオに戻り複写作業に取り掛かると、これがおもしろい。
L判サイズのプリントから無理やり引き伸ばしたであろう不鮮明なおばあちゃん。
よく見ると絵じゃん!なおじいちゃん。
天井に飾られ直近で見られなかったその写真たちは様々な手法で額に納められていました。
おそらく身内とその近辺の人しか目に触れないであろうこれらの写真を大きくして、いろんな人に見てもらいたい。
そう強く感じました。
つづく
(文・LOBJET中村健太)