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＃2 西日本スイミングクラブ

北九州・若松。

隣町の戸畑と海底で結ぶ若戸トンネルの程近く。

そこに「西日本スイミングクラブ」がある。

現在、老若男女の会員を抱えるこのクラブ。

オーナーの香月聰志(かつきさとし)さんもまた、このスイミングクラブに1歳から大学生まで約20年通っていた。

常に体を動かすことが好きで

現在もトレーニングを続けており、大会にも出場している。

香月さんが大学一年生の時、前身の若松スイミングスクールは閉館となり

数ヶ月後に「西日本スイミングクラブ」として新たに営業を再開した。

大学卒業後、社会人となった香月さんは個別指導塾の「香月塾」を開業。

その傍らでコーチとして西日本スイミングクラブにも通い続けた。

そんなある日、クラブの代表からオーナーを引き継がないかと声がかかる。

中学生の頃に転校したこともあり、学校よりも幼い頃から通ったスイミングに友達が多く、

家のような存在であったこのクラブを無くす事は出来ないと引き継ぐことを決意。

2022年5月より経営に携わる。

このスイミングを色々な方が集まる場所にしたいと思い、
現在ヨガ教室や児童養護施設の子たちを対象とした

送り迎え付きのスクールなど行っている。

経営に携わり、最初の1ヶ月は特に目まぐるしく忙しかったが

生徒の保護者から「スイミングを続けてくれてありがとう」と電話をもらったことがとても嬉しく忘れられないのだそう。

補修の為に温かな寄付をいただくこともあり、会員さんの笑顔が忙しい香月さんの背中を押してくれる。

香月さんは、このスイミングを色々な方が集まる公共の場にしたいと考えている。

また、スタッフへは気持ちよく働きやすい楽しい職場づくりを心がけている。

文・写真 

手島孝明(若松出身・在住)

構成

八重倉和宏(若松在住)