30歳からの新しい挑戦。
写真で紡いでいくロードトリップ。
♯1 僕の名前は、藤野浩です。
4年前に一念発起して電気工事の仕事を辞め、カメラマンになった僕ももうすぐ30歳になろうとしています。
日々、たくさんの方々のお写真を撮る中で気づいたこと。
それは「写真をプリントする文化」が目に見えて衰退していることです。
スマホで撮った写真は、SNS上にアップすればいつでも見返すことができます。
それは気軽な事だけど、ゆえに文字通り写真の価値も軽くなってしまうように思うのです。
記念日に撮ったお写真も、データ形式でのお渡しが圧倒的多数。
…このままでいいのでしょうか?
今、たくさんのフォトグラファーが同じ想いを抱いているはずです。
僕が学生の頃は、気軽に撮れるカメラといえばまだ「写ルンです」の時代。
撮った写真は写真屋さんやコンビニで現像していました。
現像が出来上がるまでのワクワク感こそ、写真の醍醐味だったように感じます。
そんな気持ちを今の若い世代はもちろん、便利になった世の中で忘れてしまった
僕たち世代や人生の先輩たちにも思い出して欲しい。
そのためにどうしたらいいかを考えました。
と、いうより体が勝手に動いていました。
ヒロシ、動きます。
…続く
文/藤野浩(Fujino Hiroshi)